看護師には、業界全体で繁忙期を迎える時期や転職活動しやすい時期があるため、これを知っておくことでより有利な転職ができるようになります。
転職活動に向くのは、年末の離職者増加と4月入職に向けて求人が増えるものの、求職者の動きが活発ではなく競争率が低い1月です。そのほか、ボーナス支給で離職者が増加し補充のための求人が増える6月、そして年明けに向けた採用活動が活発化し、最も転職に向く11月が挙げられます。また、経験豊富で即戦力になれる看護師なら、人員強化のために採用が活発化する9月も転職しやすい時期と言えるでしょう。
逆に転職活動に向いていない時期は、新卒が入職して求人が減る4月や、求人が少ないだけではなく業界全体が繁忙期で慌ただしいため、入職後のフォローが期待できない12月です。さらに、退職前の有休消化をする看護師が増える3月、夏期休暇で人手不足になりがちな8月も忙しく面接の機会が減ります。そのうえ、この時期に働き始める場合、研修やフォローも忙しさで望めない状態で厳しいでしょう。
不向きな時期に焦って求人を探すより、適した時期まで待った方がスムーズに転職先が決まる可能性が高いです。また、繁忙期を避けて転職することで職場でのフォローも受けられて、仕事に慣れやすいというメリットもあります。
なお、転職に向き不向きの時期は1ヶ年の中以外に、1ヶ月の中にも存在するのが実態です。もちろん職場にもよりますが、月初と月末は採用担当者が忙しく、面接などがスムーズにいかない可能性もあります。その点を踏まえると、月の中旬あたりが適しているでしょう。