転職を考えている看護師にとっては、できれば繁忙期は避け、求人が多い時期を転職活動の時期として選びたいものです。
看護師という職業は1年を通して忙しくはあるものの、主に12月から1月の年末年始が一般的な繁忙期と言われています。正月になると多くの場合が休診し、それまでには診てもらいたいという人の心理が働き、患者が一気に駆け込むためです。
また、冬の寒さで体調を壊す人が多く、医療機関を受診する人が増えることも原因としてあります。さらに、新卒が入職する4月も普段より多忙になる時期です。ただでさえ忙しい通常業務に加え、新人教育にも時間を費やさなければならないため、仕事量が増える傾向にあります。
そして、看護師の求人が多いと言われるのは、1月から3月と9月から11月です。1月から3月の場合、12月のボーナス支給後に離職者が増えことによる補充と、新年度に向けての新体制の発足などが理由としてあります。そのため、4月入職者採用として求人が一気に増えるのです。しかし、離職者が多いということは転職活動をする看護師も多く、競争率が高くなります。この時期は新卒の採用に力を入れているので、どちらかというと経験の少ない若手看護師の転職に適した時期と言えるかもしれません。
次に9月から11月の場合ですが、年度後期に向けてのマンパワー強化を目的としていることが多いです。そのことから、即戦力になる看護師が求められています。ある程度年齢を重ねた経験豊富な看護師にとっては、この時期の転職が一番適していると言えるでしょう。