繁忙期での転職を考えた場合の注意点

看護師は、主に医療機関で働いていますが、当然ながら医療業界にも繁忙期があります。たとえば、冬の時期はインフルエンザや風邪などが流行するため、内科や総合病院を受診する患者が多くなるのが特徴です。

こうした内科や総合病院では繁忙期を乗り切るため、求人数を出して積極的に採用するケースもあり、まったくのゼロになるというわけではありません。結果としてすぐに転職が叶い、転職活動で苦労しなかったという人もいるでしょう。

しかし、もちろん注意点も存在します。その1つが、ある程度経験を積んだうえで転職しなければ、新しい勤務先で苦労することです。繁忙期は、新人教育の時間に余裕を持てないこともよくあります。そのため、仕事をするうえで戸惑うことがないように、自分から積極的に仕事を覚えていくことが大切です。

特に、看護師の経験が浅くまだ一人前ではない場合や、先輩看護師からしっかり教育してもらえない場合だと、仕事でミスしたり、ほかの看護師に迷惑をかけたりしてしまいます。その結果、どんどん孤立してしまうこともあるかもしれません。そうした状況を防ぐためにも、繁忙期に看護師として転職する場合は、現在の勤務先でしっかり経験を積んだうえで転職活動を開始しましょう。

経験が浅いのであれば、繁忙期を過ぎてから転職先を考えることが大切です。また、繁忙期に転職すると現在の勤務先に迷惑をかけてしまうので、できる限り早めに退職することを上司に伝えておきましょう。そうすることで、離職される医療機関側も、余裕を持って新しい看護師を募集できます。